野外太極拳 鶴見川同好会 終了のお知らせ

２０２３年１１月、約１１年続いた野外太極拳鶴見川同好会の練習を終了することに致しました。コロナ禍の影響で、長年練習していた鶴見川河川敷がバーベキュー客で賑わうようになり、区役所の方もいろいろと対応をしていた様子ですが、毎週訪れるバーベキュー客のすべてに対応できず、今年は雑草処理など行わなくなってしまいました。

以前地元の方が太極拳の練習をするために、雑草が大きく育たないようオオバコなどを育ててくださった場所や地元の保育園や犬の散歩ように整地された少ない場所を、週末はバーベキューのために奪い合うような状況です。今では、夜中・早朝から場所取りのため広くテープで陣取りしたり、練習をしている隣で場所待ちといった環境では、落ち着かず、たばこの吸い殻、お酒の空き缶などのゴミやひどい時には人糞などを見かけるようになってしまい。先日は地域の交流の場である「菜の花花壇」の中でもテーブルを広げてバーベキューを楽しむ人たちを見かけるようになってしまいました。

鶴見川は国内で一番汚い川という事で呼ばれた過去もありましたが、地域の人たちの努力でここ十数年は四季折々の野の花やカワウ、サギをはじめとする鳥たちが遊び、冬から春先には雁が子供を育て、飛び方の練習をする景色を眺めながら練習ができるほどでしたが、いまでは鳥たちの姿も減りつつあります。

鶴見川太極拳の練習には他区から参加される方も多く、１時間かけて練習場所に訪れたとしても、以前のような清々しい気持ちで、楽しく練習できる環境はなくなってしまいました。バーベキューを専門とする場所ではないので、管理人などがいるわけではないため、飲酒された人とのトラブルなども考慮し、練習場所の変更なども検討しましたが、駅や公衆トイレから近い場所と言うのはなかなか見つからず、残念ですが長く続いてきた鶴見川同好会の練習を終了することに致しました。

成澤先生の鶴見川野外太極拳ではただ太極拳の套路を行うのではななく、１年をどのように過ごしたらいいのか、導引体操・健身気功・太極拳の練習を通して健康な体作りとは・・のヒントとなる練習を行っていました。練習に参加するようになり花粉症の症状が軽減された、運動の習慣が身に付いて体重管理ができるようになった、インフルエンザや風邪をひきにくい体質になったとみなさん青空の下での練習の恩恵を実感されていました。参加者のみなさんとの時間は笑い声と年齢や性別を超えた交流がありました。長年一緒に鶴見川で練習をしてきたみなさんには本当に残念です。またいつか一緒に練習ができればと願っております。

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